2011年7月1日金曜日

第1回ことばカフェ  開催レポート  続き

第1回ことばカフェ  開催レポートの続きです。

ことばカフェのレポートの最初に、この時間のトピック発言をご紹介いたしましょう。

吃音学の専門家を自認する私としては、実に考えさせられる言葉でした。

参加した詩人の言葉!
吃音者は、心がとても重たいのですね。深める心の持ち主だと感じました。

吃音を持つあなた は 自分の人生に重く取り組んでいるんだなあ。

吃音をなおして 軽く あけっらかんと生きる必要があるのだろうか。


参加した吃音者の言葉!
長く吃音とともに生きてきたので、もしなおったら、アイデンテイテイの危機
に陥るのではないか、それが不安

つまり、吃音があってもなくても 変らぬ自己 というものを 治療過程の中
で作ってゆかなくてはいけないのでは、 と早坂は思いました。

さらに、金沢大学の小林宏明准教授は、自分の経験をこう語ってくれました。

僕は、25歳の頃、そうか どもっても 他にいいとこあるからいいや と
思えるようになった。それから、吃音をそんなに気にしなくなりました。
でも 僕は 自分が吃音者であると思っています。そう思っても それは
否定的な意味合いはない。

そんなことを語りながら、唇をちょっと震わす 懐かしい仕草をしていました。
それは、筑波大学の研究室の皆に愛された ボビーの変らぬ癖でした。

(続く)