2011年11月28日月曜日

第6回ことばカフェ  報告

第6回 ことばカフェ  報告

  一日、一日  寒さが増してまいります。そのせいでしょうか、
  ことばカフェの通常のメンバーにも 体調不良が続出

  せっかく島根県から飛行機で来てくださった 糸原弘承先生のお話も
   いささか寂しいものでした。でも、かえって、しんみり、じっくり、
  じわじわと  ああ そうなんだ  と 胸にくることも多く、
  教えられることの多い時間でした。

  糸原先生は、吃音者で、現在も あれまあ、出にくそう といった感じ、
  でも、柔道をやっていた身体はでかいし、実家が床屋で、いつに変わらず
  坊主頭のこわもてで、吃音をそれほどハンデイと思わなかったそうです。

  先生は、松江総合医療専門学校 言語聴覚士課の専任教員 で、
      言語聴覚士、精神保健福祉士、認定心理士、心理学検定1級
      特別支援教育士

       などの資格をお持ちです。

  先生のお話しは、

    吃音とともに成長する をメインに、言語聴覚士として吃音をみつめることを通して

    人間にとって、適応する ということ の意味を現在問うておられます。

    適応とはなにか、 それは、日々の気づき プラス セルフコントロール  ではないでしょうか。

     そして、自己の内への適応 と 外への適応 

     単純に外界に会わせ、自己の欲に忠実であることではなく、
    
       眼前の事象から 気づきを得、 ゆれながら、成長してゆく、
       教科書も参考書もない、自己を生み出す 創造 という営み
       なのではないのでしょうか。

       適応とは、社会、家庭、の要求にそのまま従うことではない、
       その人その人の生きる意味を見出すプロセス そこに
       本来の適応 という意味が存在するように思えてなりません。

       学生時代にかすった 実存的に生きる、ということとも重なる
        ことでしょうか。

    しかし、日常の臨床は理想どうりにいきません。泪を飲み、より
    すぐれた指導者へ、お引き渡しする 無念の敗退をすることも
    あります。

    自己の小ささを思いしる時です。 そして、そこから 立ち上がる
    には、一人では無理な時があります。

    ことばカフェ はそんな私に 力となってくれるものです。

    糸原さん  ありがとう!  また、吃音スペシャリスト養成講座にも
     おいでいただけるようです。

    多くの方の参加を希望します。また、12月の7回 ことばカフェで
     お目にかかりましょう!!