吃音を逆手にとるー川村透さんの生き方
第3回ことばカフェのお客様の一人、川村透さんは、吃音コンプレックスを逆手にとって、現在、堂々と講演活動、ビジネスに明るく、楽しく邁進する若手ビジネスマンです。
川村さんの著書の一つに「なぜ逃げた犬は追ってはいけないのか」があります。そのプロローグから・・・
たとえば僕は、ずっとどもりコンプレックスに悩み続けてきました。そのせいで、自分に自信がもてずにいました。小さいときはからかわれ、いじめられたりしました。
社会人になっても、会社で電話をとったときに会社名が言えずに笑われたり。また、どもって口がへの字に曲がってしまうのを見られまいと、伏し目がちに話すのがクセになってしまい、女性とのお付き合いもうまくいかない・・・・・散々な状況でした。
「これさえなかったら・・・・」僕はずっとそう思っていました。
しかし、7年勤めた外資系コンサルテイング会社を辞め、講演の仕事をしようと思ったときのこと。僕には自分を売っていく術がなにもなかった。そこで思いついたのが、自分のコンプレックスを利用すること
だったのです。
「どもりを乗り越えて全国で講演」
このキャッチコピーで、僕はようやく、自分を売っていくことができた。まさに逆転の発想です。
この発想は、僕の人生を変えました。どもりだったことが自分の個性と
なり、武器となったのですから。はじめて自分を好きになれたのです。
「そうか、どんなことが起きても、それをプラスにする”もののみかた”を見つければいいんだ!」
これに気付いてから、僕はいっさい現実に振り回されなくなりました。
お客様を怒らせてしまっても、
講演の依頼が一時期パッタリと途絶えても、
一日にふたつの失業を経験しても、
すべていいことに変えることができるようになりました。
つまり、何が起きるかは問題じゃない。
起きたことにどう意味をつけるか、それこそが自分の人生を
決めるのです。
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川村さんの著書をめくると、
コンプレックスは
資格や学歴よりつかえる
というショッキングな章がありました。その中には、
いじめられ、笑われ、からかわれ・・・
コンプレックスは最高のプロフィールだ
講演で号泣の大失態
欠点はオープンにすると消える
など読みたくなるような目次が並んでおりました。
その先も読みたくなるような項目満載
自分に都合よく考えるーー被害者になるのをやめる、自分を
大きく扱う、自分をアピールするコツは、自分をアピール
しないこと
常識って間違っている!
高飛車になるな?
プロに任せておけば安心?
自信には根拠や経験が必要?
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全く私は杓子定規の常識人だったな、と川村さんのご本を読んで思いました。変った体験は人一倍しているつもりです。辛いことも、苦しいことも、それはそれは、涙流るるほどありました。
でもそこから学んだことは?
やっぱり、真面目、健全、お利口、がいいな。ははは、それでも
天に登ったり、地にもぐったりとそれなりに人生深めているつもり
だけど、川村さんにはかなわない。何故だろう?
これが次回までの 私の課題です。
では、川村さんに会いに、ことばカフェへ どうぞ!!!
申し込み:hayasakakikuko@gmail.com
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